プエブロレザー は、牛の首から肩にかけての部位”ショルダー”をカットして鞣されており
“トラ”と言われる画像上部のシワが特徴的な素材となります
ショルダーは比較的、繊維密度が均一では無いため
厚みを薄く漉いて、使用する小物に適した素材です
スクラッチ加工により、表面を軽く削ることで軽く毛羽立たせ
元々の滑らかな質感から、カサカサした和紙のような質感へ
トラはより際立ち、表情豊かな素材感となります
ショルダーの中でも、繊維密度が比較的高い(伸びが少なく、シワになりにくい)部位は、首から背中にかけての部位で
この部位のみ、1枚革をそのまま使うことが可能となります
リュテスの製品では、名刺入れ等に、繊維密度の高い1枚革を使用しています
職人としては、普段見慣れている1枚革ですが
通常は、あまり目にする機会がないですよね
1枚革をそのまま使える部分もあれば
薄く漉いて使う部分もあり
作るものによって、どの部位をどの部分に使うか
ここは職人の技量が試される部分
カットしてから、後で使えない部分に気付いてやり直し
という事も多々あります
プエブロレザー は、劇的な経年変化を見せます
使用毎に、表面の毛羽立ちが抑えられ
色の変化やツヤ感が際立ちます
これは、表面に顔料系の色を乗せるのではなく
自然な風合いを生かした、染料染めだからこそ
この経年変化こそが、プエブロレザー や
ミネルバリスシオレザーの魅力
使用の際についてしまう傷も
内部に浸透した牛脚油が表面に膜を作り
自然と目立たなくなって行きます
ちなみにpetrolio(ペトローリオ)は石油という意味のようです
なぜ石油なのかはわかりませんが…
今回はプエブロレザー /ペトローリオのご紹介でした
Comentários