神奈川県 O様

今回はオーダーいただきましたgiglio折財布のご紹介です
「飾らぬ美しさ」
をテーマに 2つ折財布の形を
”0”から再思考し 形にしました
giglio=百合の花
コインケースのマチは、百合の花をイメージしたもの
花言葉は「純粋」「無垢」

中身を収納し2つに折りたたむことで
コインケースの膨らみとカード段の重なりが
どう見ても噛み合わない という問題を
少しでも改善すべく
無駄を省き 必要なものは加え
機能美 丈夫さを追求し 飾らない美しさを表現しました

糸切れを防ぐため
表面のステッチはできる限り排除
パーツ1つ1つにこだわる
ほぼ全てのパーツをベタ貼りし
薄くても張りがあり しなやかで強度のあるパーツを作り出します
ベタ貼り=一つのパーツが表面 裏面 共に銀面(革の表面)となるよう貼り合わせる技術

札入れ部分にちらっと見えるハーフサイズの仕切り
厚みを抑えるため
仕切りはハーフサイズ
札入れを開いたときにきちんと分かれてくれるので
使いやすさに定評があります
また コインケースは差し込み式の蓋で
コインの膨らみが表面に出にくく
差し込み部分の蓋の長さを微調整しているため
コインが抜け落ちない構造

表面の革は内側に丸め込むようにすることで
負荷がかからないため壊れにくく丈夫
これにより ”ゆとり” が生まれ
お札の出し入れがしやすくなりました

カード4
コインケース1
札入れ1(仕切り有り)
フリーポケット1
今回お選びいただいた革は
ミネルバリスシオ /ブラック
麻糸は MeiSi/18 ブラック

カード段下にちらっと見えるのは
イギリス王室御用達のフォント
”Palace script”
ヴィンテージレタープレスを仕入れ
味わい深い名入れ刻印を打刻しました
写真ではわかりにくいのですが
giglio折財布に限っては
ステッチラインが通常よりも細かい間隔のものを採用
通常は3mm幅のステッチなのですが
こちらは2mm幅のステッチ
全て手縫いで仕上げており
目が細かい分 非常に時間のかかるステッチとなりますが
細部にまでこだわりが詰まっております

フランスを代表する ”ブランチャード” エルメスでも使われている伝統的なツール

飾らぬ美しさ
使い勝手 機能 丈夫さ 美しさ を
バランスよくまとめたgiglio折財布
シンプルだからこそ 細部にこだわりました
あなたのお好みのカラーにて製作いたします
Comments