
今回は、オーダーいただきました
コンパクト財布cw-01のご紹介
日本ではルガトなどで有名なベルギーのタンナーmasure社「ベルギーヌメ」
ここのヌメ革は、限りなく白色に寄った無垢な色
繊維の詰まったきめ細かい質感が秀逸で
ヌメ革の中でも特に上質な素材です
今回はお財布のインナーのメイン素材にヌメ革を使用

表面には、イタリアのバダラッシ社の銘革「waxy」
Waxyはオイル感の強い、プルアップレザーとなります
ダイナミックなシワが、ワイルドな雰囲気を醸し出しております
Waxyはとても強靭な素材で、傷にも強く大変魅力的な素材です。

挿し色のピンク色は同じくバダラッシ社の「ミネルバリスシオ」
最もポピュラーなスムースレザーですが
他の素材とは一線を画す、なめしの段階で牛脚油をたっぷりと染み込ませた
世界で最もエイジングを堪能できる「革らしい革」

コンパクト財布の表面の革は裏打ち(裏側にも革を貼り合わせる)しています
裏打ちの際、合わせる素材の個性によって、革の厚み、硬さ、強度など
目的に応じて調整しています。

Waxyは若干ですが、柔らかめな素材に対し
リスシオを裏打ちすることにより
通常よりも”強度を持ったしなやかさ”が増し
同じ素材でも、違った質感を味わうことが出来ます
この辺の質感の差までも、楽しんでいただいている
オーナー様には頭が下がります。

今回は3種の素材を、淡い色調でまとめ
実に見事な美しい配色をお選びいただきました。
どのようなエイジングが味わえるか
期待の膨らむお財布に仕上がりましたね。
素材:masure社/ベルギーヌメ
バダラッシ社/waxy(ノーチェ)
バダラッシ社/ミネルバリスシオ (Rアンティコ)
麻糸:MeiSi/2...khaki
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